存在感に圧倒されそうなひのき大黒柱。ここでの生活が始まると、暮らしになじみ、室内の風景に溶け込み、自然に佇むように感じられるのが不思議です。平屋の吹抜けは空間の大きさがより豊かさを感じさせます。

二間続きの和室。障子紙を通して入る光のやわらかさと、静かに通り抜ける風が、おもてなしの部屋をより心地の良い空間にしています。壁の色、襖紙は上品にまとめ、床柱、床框で引き締めています。

キッチンは対面型。吊戸棚が無いことで、、明るさが届き、視界もオープンになります。キッチンに立つ方が孤立せず楽しい気持ちでお料理を楽しめます。もちろん家事の効率も考えてレイアウトしました。

単調になりがちな平屋の外観ですが、屋根を２枚重ね、軒を深くし、陰影により奥深いシルエットの家ができました。御影の沓石の上に規則正しく並ぶ軒下の木製柱は、外観と程よく調和し周囲を和ませます。

こだわりの屋根の曲線を確認するための模型です。