スタッフブログ 2018.08.09 まめ知識!【のき】

皆さまこんにちは!
木曾ひのきの家もりぞうです。

いつももりぞうのブログをご覧いただきありがとうございます!
今年は既に台風が複数回到来。
関東地方や伊豆諸島では、昨夜から今朝にかけて
台風13号の影響をうけ、激しい風雨にみまわれました。

被害にあわれました皆様には心より御見舞い申し上げます。
もりぞう倶楽部会員様におかれましては、
被害についてのご相談は弊社各支店にて承ります。
お困りごとがございましたら何なりとお申し付けくださいませ。

さて、本日のまめ知識は、【軒の出(のきので)】です。

軒があると、なんとなく「和風な」もしくは
「古っぽい」イメージをもたれるかもしれませんね。
でも、侮るなかれ!

特に古くからの日本の家屋によくみられる
軒は、「家を長く持たせる」
そして「室内で快適に暮らす」
ためにとても重要な役割を果たしています。
先人の知恵が詰まっているのです。

家と暮らしを守る「軒の出」
どれかというと、これです。

この上の写真の屋根が外壁から(大きく)張り出した部分です。
皆さまにぜひ知って頂きたい
軒の出の機能的なメリットは主に次の2つです!

(1)「夏の日差しを遮る」→快適室内へ!
軒の出は、日が高い夏には日陰をつくってくれます。

窓ガラス面や外壁面に直射日光が当たらないので
熱さが室内に伝わりにくく、また、紫外線除けにもなります。

少しのエアコンで涼しい室内をつくり
また、床や家具などの紫外線やけを防ぐことにもつながります!

(2)「雨風の外壁面への直撃を防ぐ」→長く美しさが保たれる家へ!

軒の出は、雨風が直接外壁面にあたるのを防いでくれます。
雹(ひょう)や飛来してくる塵・ホコリもそうですね。

外壁や窓に雨水がつたった跡が
汚れとなって残っている建物を見ることがあると思います。

軒は、そのような汚れや
傷みの原因の直撃を防ぐことにつながっています。

なお、冬は、太陽の温もりや明るさを室内に取り入れたいですよね。
冬の太陽は、夏に比べて低い位置にあり、軒があっても、取り入れやすいです。

いかがでしょうか?

住宅密集地や狭小敷地などでは、
軒を大きく出してプランすることが
難しいところもありますが、
バルコニーのつくり方や
中庭のつくり方でクリアするやり方も考えられます。

デザイン的には躊躇する方も多いかもしれませんが、
軒は四季のある日本の風土に合った家づくりの大事な一部なのですね。

・軒下で兄弟姉妹が遊ぶ様子も微笑ましいです。

軒を深く作ることは、自然と共生して暮らす
パッシブデザインの手法の一つでもあります。

木曾ひのきの家 もりぞう