スタッフブログ 2016.07.28 まめ知識!【むくり編-1】
皆さまこんにちは!
木曾ひのきの家もりぞうです。
いつもブログをご覧いただきありがとうございます。
さて、本日はもりぞうの和モダンデザインの特徴の一つ、
“むくり屋根”についてのまめ知識をお伝えします!
皆さん、“むくり”という言葉はご存知でしたか・・・?
“むくり”=“起り”と書き、
“むくり屋根”は文字通り屋根の勾配が凸となっています。
その反対が、“そり(てり)屋根”です。
“そり”=“反り”で、屋根の勾配が凹となっています。
文章では伝わりづらいと思いますので、下の写真を見てみましょう!
こちらはもりぞうの“むくりの家”という
外観デザインのモデルハウスを、斜め横から撮ったものです。
屋根が大きく緩やかに凸のカーブを
描いているのが分かりますでしょうか??
・・・これが“むくり”です!
大屋根で堂々とした存在感がありますが、
丸みのある曲線は、穏やかで優しい印象ですね。
ちなみに、“そり屋根”はどなたも一度はご覧になったことがあると思います!
・平泉毛越寺本堂
多くの社寺仏閣やお城では、このようにほとんどの屋根が反っています。
これが“そり屋根”です。
荘厳で威厳のある姿が印象的ですね。
比較をすると、“むくり”と“そり”の対照的なイメージや、
建物全体の印象に屋根が大きく影響していることがよくわかります!
・桂離宮
さて、むくりの特徴が分かった所で、むくり屋根のルーツが気になってきます!
上の写真は、数寄屋風の書院や庭園で有名な京都の桂離宮です。
実は、桂離宮はむくり屋根の代表的な建築。
写真では確認しづらいですが、屋根がむくりになっています!
むくり屋根は、数寄屋造りの建築に多く見られます。
数寄屋造りは、数寄屋(=茶室風)の住宅様式のこと。
そして、茶室は茶事でお客様をもてなすための場所ですよね。
格式ばった意匠をなくし、内面を磨いて心からお客様をもてなす、
といったお茶の考え方に基づいた建築がむくり屋根につながっているようです。
むくり屋根がお茶やおもてなしの心につながっていると思うと、
もりぞうのむくりの家の穏やかな印象や、
周囲の自然・街並みとの調和も納得がいく気がします。
もりぞうのむくりデザインはぜひこちらからご覧ください!
和モダンデザインとむくり屋根が自然と融合しています。
旅先の街並みや
普段何気なく通りすぎる地元の建築物なども
この機会に、屋根に注目してみてはいかがですか?
いつもとは違った景色が見えてきそうです。
木曾ひのきの家 もりぞう